今回作ったのは、
「アイテムの被利用者を変数に入れるプラグイン」
です。
ゲーム制作にあたっての問題点
アイテムを使ったときに
「使う対象によって効果を変える」
という仕様を入れようと思ったときに
「誰に使ったのか」
がわからないという問題。
誰にアイテムを使ったのかがわかれば、コモンイベントでその値を判別すれば、自由にイベントが作れる。
ということで、誰にアイテムが使われたのかを取得するためのプラグインを作ることにしました。
基本仕様
基本の処理の流れは次のようなものです。
1.プラグイン設定時に「変数のID」を指定します。
2.アイテムを使用した際に1の変数に使用対象のアクターIDが自動的に入ります。
3.この変数を利用してコモンイベントを作成します。
プラグイン設定方法
では、具体的に設定してみましょう。
まずは、下記からファイルのDLをしてください。
GetTargetID
上記のプラグインファイルをプロジェクトの「plugins」に入れます。
次に、イベントコマンドの「変数の操作」から使っていない変数に、今回のプラグインで利用するための変数を1つ作ります。
でもって、プラグインの設定から今回のプラグイン「GetTargetID」を登録し、プラグインを有効にします。
パラメータの「利用対象のアクターIDを入れるための変数ID」に先ほど作った変数のIDを入れます。
設定はこれで完了。
具体的なイベントでの使い方は次の項目で解説します。
使い方例
特定のアクターに使った場合だけ効果を発揮するアイテムの作成
1つ目の使い方の例は、
「特定のキャラクターにだけ有効なアイテム」
の作成。
コモンイベントのイベントコマンド「条件分岐」を使います。
変数で、先程作ったアイテムの被利用者の変数を選択肢、定数でアクターIDを選択します。
で、画面下の「条件を満たさないときの分岐を作成」も入れておきます。
で、条件を満たしたとき(アクターIDが「1」のとき)に、アクター「1」のキャラクター固定で、HPを増やすイベントを追加。
それ以外の人の時には、メッセージの表示だけ。
これで、特定のキャラクターにだけ有効なアイテムを作れます。
人によって効果の差を作る際
先程の分岐のイベントをもっと増やすことで、個々のキャラクター毎にアイテムの効果を変えることもできます。
例えば、
「キャラクターごとの食べ物の趣味嗜好に合わせて回復率を変えた食べ物アイテムを作成する(好物のときは回復効果を高める・・・的な)」
など。
他にもいろんなパターンが作れそうな気がするものの、パッと思いつかず笑
今後試したいこと
今回は、被利用者のアクターIDを変数に入れることで、条件分岐を可能にしました。
今後このプラグインを改良するなら
「その他のステータスも取得できるようにする」
とかかなと考えてます。
個々のステータスを今回の様に変数に入れるとすると、その分だけ変数を作る必要があるので、ちょっとやり方は工夫しないといけないですが、コモンイベントの中でプラグインを呼び出して、必要な情報を特定の変数に入れる・・・とかなら変数はそれほど多くなく作れるかな・・・なんてことを考えています。
今後は、ビジュアル側もイジっていきたいですね。
良ければ欲しいプラグインなどお気軽にご相談ください。